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買い物のお手伝いを細分化したらケンカが減った話

エデュテ

 

3人の子どもたちと過ごす時間が多かった冬休み。

なにげない毎日に少しでも変化をつけたいと思い、

その日のランチメニューをみんなで相談し、

朝早くから材料を買いに一緒にスーパーに行った日もありました。

 

しかし3才、5才、7才の3人を連れて出かけるのは、たかが買い物といえど、

ちょっとしたケンカが頻発するのでなかなかの至難の業。

そこで今回は、ただでさえケンカの絶えない年の近い子どもたちと、

どうすればスムーズに買い物を終えることができるかを考えた、とある日の出来事です。

 

セルフレジで兄弟ゲンカが勃発するワケ

 

近所の小さなスーパーにも導入されているセルフレジ。

子どもたちにとっては、自分でやってみたい!と魅力がいっぱいですよね。

 

普段、我が家はネットスーパーや生協を利用することがほとんどです。

そのためか、たまにスーパーに行くと、セルフレジに限らず、カートを押したい、

どの野菜にするか選びたい、買うものをカゴに入れたいなど、

みんな「自分がやりたい!」を主張するばかり。

 

中でも、セルフレジは全員が最もやりたいお手伝いなので、

誰が操作するかでいつも衝突が起こります。

 

セルフレジでの仕事を細分化してみた

 

ある程度、

物事の分別がついてきて、譲ることもできるようになってきた7才。

落ち着いて説明すれば理解はするが、まだまだ自分の主張が強めの5才。

なんだかよく分かっておらず、人がやっていることを全部やりたがる3才。

 

いかにしてこの3人から不満が出ないように物事を進めていくか。

その時々の子どもたちの気分や機嫌にもよるので、

前回うまくいった手法が今回も通用するとは限りません。

 

そこでこの時は、

子どもたちの「やりたいこと」を具体的なアクションに分解してみたところ、

ひとことで「セルフレジ」と言っても、実はさまざまな作業工程が見えてきました。

 

・バーコードの「ピッ」をやりたい

・タッチパネルの操作をやりたい

・お金を入れたいまたはクレジットカードを差し込みたい

・自分のものは自分で袋詰めしたい

・使い終わったカゴをもとに戻したい

・レシートを持ちたい

 

果たして、これらの仕事のうち、各自のやりたい部分はどこなのか?

それを聞き出してみました。

 

事前に作戦会議

 

セルフレジの作業工程を紙に書き出し、買い物に出かける前に作戦会議を開いた私たち親子。

ここでもまた小さないざこざが起こることは覚悟の上でしたが、

意外にも、3人のやりたいことが

バランスよく分散されていることに気がつきました。

 

7才→バーコードやタッチパネルは譲る、袋詰めをやりたい

5才→タッチパネルをやりたい

3才→とにかくバーコードのピッ!をやりたい

 

7才の子はバーコードの読み取りやタッチパネルはこれまでもたくさんやってきました。

最近は、数ある商品をいかにしてきれいにバランス良く

袋詰めしていくかということに興味があるようです。

 

5才の子は背が伸びてきたため、タッチパネルの一番上まで、

自力で手が届くようになりました。

抱っこしてもらわなくても操作できることが嬉しいようで、バーコードのない商品を

手打ちしたり、クーポンの登録をしたりする作業をやりたがりました。

 

3才の子は、やはり一番分かりやすいバーコードの読み取りを希望していました。

このような分担を全員で確認したのち、いざ、スーパーへ向かいました。

 

役割分担でスムーズなお会計はできたのか

 

買いたいものをカゴに入れ、いよいよセルフレジに向かうというとき。

私は通路の端に3人を呼び寄せ、改めて役割分担の確認と念押しをしました。

 

そして、実際、うまくいったかというと…結果は55点くらい。(笑)

 

タッチパネル担当の5才が自分が選んだジュースのバーコード読み取りをやってしまい、

怒った3才がタッチパネルも触りたいから抱っこしてくれと騒ぎ出し、

それを見ていた7才は自分は約束を守っているのに損した気分だとスネる始末。

 

そんなわけで、結局このときもスムーズなお会計とはいきませんでした。

しかし私は「この仕事は誰がやるお約束だっけ?」と冷静に声をかけることができ、

ケンカがこじれて強制終了という最悪のパターンは回避できました。

子どもたちも、私の呼びかけに対し「あ、そうだった。ごめんごめん!」と

気づくことができ、事前の作戦会議の効果はあったと思います。

 

まとめ

 

兄弟姉妹は小さな社会。

家族ならではの甘えや遠慮のなさが原因で大変な時もありますが、

ケンカや譲り合いを通して、

交渉力をつけたり社会の秩序を体得していくものです。

大人になってもセルフレジを誰がやるかでケンカする兄弟姉妹はいませんよね。

これからも、子どもたちの成長をなるべく温かく見守っていきたいと思っています。

 

ライター 仙台凛

お子様と食材を調達しに行くスーパーが、思いの外、一苦労だったりしますよね💦そのうちいつか戦力になりえると先を見越し、また自立心も芽生える良い社会知育と捉えて、兄弟姉妹がいらっしゃるご家庭でしたら、ライターさんのようにメニューを決め、予算も決めて、買い出ししに行くのも学びがあって発見があるかもです⭐